コンサルとキャバ嬢 その共通点

コンサルタントとキャバ嬢には、非常に多くの共通点がある。
このことを教えてくれたのは、私の二つ目の会社の上司だった。
まあ、
「あんまりキャバクラって行ったことないですねえ」
という、純真な私の発言を聞きつけ、
自分が行きたいための口実に使ったのはわかっているのだが、
なーんというか、まあ、確かになあ、という点も多い。


まずひとつめ。
確固たるメリットはないが、お客は金を払う
確かに。
キャバクラという場所は、着飾ったおねえちゃんが、
横に座って話をしてくれるだけである。
それに対して、お客はお金を払うのである。
これは、確固たる結果を伴う他の風俗とは
全く違った性質を持っているのである。
そして、ぱふぱふよりも、高級クラブのほうが、単価がどんどん高くなる。
しかし、高いけれども、直接的な結果はなく、
「プロセス」と「自己満足」がポイントなのである。


ふたつめ。
ご指名がきて一人前である
・・・確かに。
店の名前ではなく、「自分」で客を呼んでこれるキャバ嬢は、やはり評価が高い。
会社の名前ではなく、自分の名前のほうが通るようになって、
初めて一人前、と言われた私にとっては、非常に妥当な共通点である。


みっつめ。
話す内容に確固たる内容が必要である
このセクションは、非常に内容が多い。
まず、一般的な話でいくと、たいしたことないキャバクラでは、
ちょっと露出が多ければOKだが、高級クラブになればなるほど、
話す内容が勝負になってくる。
必ずしも、「美人」が人気の条件ではなく、
仕事の話をきちんとできるキャバ嬢は、相対的に、単価が高い。
*1


そして、話の内容自体の関連であるが、
単価を上げるためには、業界知識が必要
という側面もある。
日経新聞を読んで、業界知識をちゃんと仕入れておかないと、
話のネタという観点でも不利だし、
不用意に同業他社のテーブルに座ったときに、
別のお客さんの話をしてしまう、なんてことを防ぐためにも、
このような知識は必要である。
まんま、コンサルと同じである。
ついでに言うと、
ある程度の単価になると、話をする相手は部長級になっていく
という共通点もある。


さらに、
客は話を聞きに行くふりをして、実は自分が話をしたいことを話す
仕事の愚痴を聞き、
「そうですか、大変ですね」
と、答えるまでは、キャバ嬢もコンサルも一緒なのである。
その後に、
「まあ、わたしは難しいことはわかりませんが・・・」
と前置きして、話をするのがキャバ嬢で、
「なるほど、それが課題ですね。では、解決案としては・・・」
と、話をするのがコンサルなのである。


さらにさらに、キャバ嬢がいい男を見つけて結婚してしまう、
というのは、コンサルやってたヤツが、
居心地のよさそうなユーザ企業に就職してしまう、
という現象に良く似ている、など、上げればキリがないのだが、
一番の共通点は、
気をつけないとボッタクられる
なのであった。

*1:これができる段階では、すでにキャバクラではなく、「クラブ」である、という意見もあるが、ここでは便宜上、キャバクラと高級クラブを「単価」という観点が違うだけで同じものである、という前提で論じてみる