スキルセット番外編 工場の仕組み

コンサルのスキルを考えるときに、
どうしても業務知識ははずせない。
しかし、業務知識を座学でどうこうできる、
という部分は限られている。
自分の会社ですら、どの部署が何をしているのか、
なんてことは、うっすら、もしくは全く知らないのが
ごく普通のことであるのに、
他人の会社の「業務」なんて話になっても、
よくわからん、という話である。


で、いい参考図書ってないかな〜と、
探していたときに見つけたのが、この本である。

<イラスト図解>工場のしくみ

<イラスト図解>工場のしくみ

この本は、非常にわかりやすい。


まず、基本的な生産方式についての説明がある。
プロセス系、組み立て系という区分けを
私たちはよくするわけなのだが、
それぞれの特徴についても、きちんと記述がしてある。


そして、工場の全体像を見せたあとは、
個別の部門のお話になっていく。
「レポート・工場の各部門担当者の1日」は、
ほぅ、と、感心しっぱなしだった。
そうか、こんな感じで説明すれば、わかりやすかったんだ!!


この本を一通り読んだあとで、
R/3の機能・伝票の流れを見直してみると、
R/3が「理詰めのシステム」であることが
さらによくわかると思う。
さらに、システム導入をする上で、ユーザと話をするときに、
相手の一日がある程度わかれば、
何に注目をするのか、何が気になるのか、
ということも、ある程度想像がつく。
そうすれば、「話のわかるコンサル」というヤツの
第一歩になるわけである。


いろいろなメリットがあるこの本。
ロジスティクス系のコンサルタントを目指す人には、
是非一度読んでもらいたい一冊である。