勝手格付け SAPPHIRE資料

SAPPHIREが終わって一週間。
当然今年も行っていない。


いや、実際のところ、皆さん何しにいくんだ?
結局ユーザさんの参加って、あんまりなく、
同業他社のみなさんがうろうろしているだけだし。
そりゃ、大前研一の講演がタダで聴ける、とか、
そういうメリットはあると思うが、
あの人の考えを知りたければ、本読めばいいしねえ・・・
まあ、コンパニオンのおねえちゃんを見て、
目の保養をするのは、明確なメリットだけど。


さてさて。
SAPPHIREが終わると、セッション資料が公開される。
結構まとまって空いた時間があったので、
HPにアップされている資料をぼつぼつ読んでみた。
で、これはいいなあ、と、思った資料をピックアップしようと思う。


なお、以下のコメントは、資料を読んだ限りの内容であり、
当日のプレゼンテーションの感想ではないこと、
全部の資料にきちんと目を通しているわけではないことを
お断りしておきます。

  • B71-12 ERP終わりのないプロジェクト 使ってみてわかった価値と限界

クレラップでおなじみ呉羽化学工業株式会社での導入事例紹介。
書いたかたの、哲学みたいなものがはっきりしていて、それに共感できた。
ERPの価値・e文書の実例・情報システム部の役割の変化・
業務の標準化がもたらしたセンター化など、
率直でポイントをついたプレゼンテーション。

  • G44-15 企業価値を高める内部統制管理とリスクマネジメント

SAP社の資料。
COSOのフレームワークの知識が
一応の前提になっているようだが、
R/3に組み込まれている内部統制機能の解説という点で、
かなりわかりやすくまとまっている。
ただ、MICモジュール(内部統制のルールを記載した文書を管理する機能)は、
別にSAPの機能として持たなくてもいいのでは?

  • G47-13 製造業の収益性を向上するための戦略調達ソリューション

SAP社の資料。
調達という観点からのコストダウン施策の分類をまず行い、
それに対するSAPソリューションとのマッピングをする、
という、非常にオーソドックスかつ説得力のある内容。

  • G47-14 経営再編の基盤となる統合会計・人事システム

三協・立山ホールディングスの
経営統合にあたっての経理システム・人事システム構築事例。
ITCのシステム導入手順を見ているような、
まずべき論を固めてから、システム導入という
非常にオーソドックスな流れ。
ユーザの立場からみた、プロジェクトを進める中で発生する問題
(特に、経営統合というイベント特有のもの)
その対応に関する記述は結構生々しくて、参考になる。

  • G44-23 ビジネスプロセスと融合したSAPの環境ソリューション

SAP社の資料。
フツーの企業活動に、フツーに環境対策ソリューションを
入れておくべきなんじゃないの?というプレゼンテーション。
通常の業務プロセスに環境という尺度を導入すべき、
という主張は非常によくわかる。
が、多分3年くらい後かなあ、
ユーザがこの分野に金をかけるのは。


とりあえず半分くらいまで読んだ段階では、上記5つがよかった。
残り半分は、また時間があいたときに、レポートしましょう。