実録:Javaのことを調べてみた その4

MVCというのは、Model View Controllerの略なんだそうで、
MVCモデルっていう言い方は、表現としてかぶっているらしい。
まあ、要するに、見せるところと実際に動く部分、
そしてそれをつなげて制御する部分を、別々に作りましょう、
ということらしい。


考え方自体はわかるが、ではグローバル変数みたいなものはどうするんだ?
という疑問には、共通の情報をストアしておくための
オブジェクトを用意しておいて、
それを使うことになっているんだそうだ。
そして、典型的なデータの流れと、
それを実現する汎用的な部品とで構成されているのが、
フレームワーク」という考え方なんだそうである。


うーん、これを考えた人は、本当に理詰めの人に違いない。
とりあえずやってみよう、というスタイルから、
こんな話は出てこないからなあ、
と、思いながら本を読んでいく。


すると、「実際に動く部分」というのが、JavaBeansという名前になっており、
J2EEとかいう規格に合致したJavaBeansというのが、
EJB(EnterpriseJavaBeans)なんだそうである。
全部「部品」でいいじゃんか!!


さてさて、じゃあ、業務アプリケーションを作るのに必要な、
DBへのSQL発行とか、そこらへんを調べようと思ったときに、
また感覚の相違にぶつかる。
・・・項目の長さは??


C→Java系列の言語は、型の宣言にはうるさいが、
変数の長さを宣言しないわけである。
しかし、現実に、リレーショナルデータベースから
データを呼び出したり、書き込んだりするときには、
「項目長」があるわけである。
この現実は、データベースにアクセスするための「部品」が
オーバーラップしていて、直接見えない。
これがまた、かなり気色悪いのである。
オブジェクト指向の考え方から見ればそうなのだろうが・・・
かなり面食らってしまう。


現実問題として、帳票を作るときに、
表示長を気にしないわけにはいかない。
COBOLABAP系の言語では、表示長にあわせて、
文字列の長さを宣言してやれば、
表示のときには、その長さを気にする必要はなかった。
しかし、Javaでプログラムを書こうとすると、
それを気にして、いちいち長さが表示長にあうように
コードを書かなくてはならないってことなんだろうか??


うーむ。
普通にデータベースからデータを読み出し、帳票として一覧表示する。
これだけのことが、J2EEにのっとった形で書くとなると、
なんだか途方もない長い旅路になりそうな気がする。
そもそも、用途が違うよね、という理屈もあるだろうし、
もちろん、そのためのフレームワークなんだろうが・・・


現時点では、少なくとも帳票を作ったり、
ちょっとしたDBの更新画面を作るのにJ2EEをベースにした
Javaで開発するなんて、現実的とは思えない。
となると、ここから先は、NetWeaverが提供してくれる開発環境が、
どういうものなのか、を調べないといけないだろうなあ、という結論になる。
けど、これにはお金がかかるのよね・・・
公開されているヘルプ(全部英語)でも、ぼつぼつ読むことにするか・・・


ということで、この実録シリーズは、尻すぼみのまま、終わっていくのである。
最後に、当然私はこのトピックについては素人。
「ここは違う」という部分があれば、どしどしコメントをお願いするのである。