読み書きスキル勉強中

とんでもなく一般的な話になってしまうが、
やっぱり「読み・書き」のスキルが、一番大事なスキルだな、
と、最近思い直しているのである。


ほとんど一年ぶりに提案書を書いたのだが、
ダメ出しの連発だった。
「え〜?これでだめなの??」
と、最初は思ったのだが、一晩明けて見直してみると、
論旨がつながっていない、絵だけで説明が足りていない、
などなど、うーん、カンが鈍っちゃったかなあ、
もしくは、手を抜くことを覚えちゃったかなあ、
というような代物であり、反省、反省という今日この頃。
人にばっかり言ってないで、自分も「読み・書き」を
もうちょっと考え直したほうがよさそうだ、
と、思い立ったわけである。


思うに、「読み・書き」のスキルというが、
これは、実はもう少し詳細化できて、
「読み」
・文章をきちんと読む技術
・読んだ文章を体系づけて理解する技術
「書き」
・考えを図にしてOutputする技術
・考えを文章にしてOutputする技術
ということになるのかなあ、と思うのである。


文章をきちんと読む技術というヤツは、
読み飛ばすのではなく、なにか疑問は浮かばないか?
と、構えて読むスタイルのことをさしている。
参考文献は、以前にもご紹介したこちら

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

で、その理解の際には、内容を体系付けて理解技術ってのが必要である。
「メモは図でとれ!!」
と、今は去ることン年前、新人のころ指導されたものだが、
今はそうでもないのだろうか??
箇条書きの講義ノートのようなメモを
メンバーが書いているのを見ると、
ちょっとぞくっとしたりするのである。


昨今では、「メモは図でとれ!!」と、漠然と言われていたことが、
少しかっこよく、「マインド・マップ」なる名前で解説がされ、
いろいろな書籍が出回るようになってきた。
一冊だけご紹介。

記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術

記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術

ちなみに、フリーウェアもあり。
Freemind活用クラブ
一見したところでは、目新しい話ではないように思うのだが、
実際に手を動かしてみると、頭がすっきりする実感がわく方法だ。
ここまでが、Inputのスキルである。


んでもって、アウトプットのスキルである。
ロジカルシンキングの本なんてのを、今まで読んできたのだが、
たまたま手に取ったこちらの本、
かなりなるほど感の強い本だった。

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

「伝わる・揺さぶる」なんて書いてあるから、
文芸系の本だとばっかり思っていたら、
いやいやそんなことはありません。
キチンとした文章を書くための勘所を網羅した、
「技術」の本だった。
伝える相手が、行動を起こさないようでは、
文章の目的は達成されていない、
だから、行動を起こせるように、判断基準、相手への期待を
きちんと表現することが大事。
それをするためには、相手の理解が不可欠である、
というお話は、至極ごもっともである。


私も、仕事の上で、「・・・の検証が終わりました。ご査収お願いいたします」
というようなメールをよく書くが、
「・・・の検証が終わりました。当方としては、十分な品質と考えますが、
xx様にご判断いただき、OKでしたら、xxxxを実施したいと思います」
というように、「自分はこんなことをやりました」で止まらず、
「やったので、次のアクションを起こしてね」
まで、きちんと書くようにしないとね、と、今更ながら思うのである。


そして、図としてアウトプットする部分。
うーん、こいつが一番、今スキルとしては足りないかなあ、
と、思う次第なのである。
ちょっと前の仕事で、大学時代に雑誌の編集のアルバイトをやっていた、
という人間と一緒になったのだが、なんせ圧巻だった。
のっぺりとした私の資料が、どんどんきれいに、整理された形になっていき、
しかも強調したい部分が、どんどん強調されていくそのプロセスを目の当たりにし、
ぶったまげたものである。
まあ、はっきり言ってセミプロの彼のレベルになるのは難しいとしても、
ある程度のところまでは・・・と思うので、
こちらで勉強予定である。