使いまわし

ネタは、今週号週間モーニングの、「ドラゴン桜」である。
ドラゴン桜」自体は、知っている人も多いだろうし、
それこそはてなキーワードだから、そっちを参照してください、
って感じなのだが、まあ、東大に入ろうぜマンガなのである。
ウチらの世代の受験モノといえば、「冬物語」が定番だったので、
なんというか、これも時代の流れなのかなあ、と思う。
受験戦争が一番激しかったはずの、団塊ジュニアの世代が「冬物語」で、
それが一段落し、大学の定員割れがニュースになる時代に、
ドラゴン桜」ってのはどういうことだ?という考察も
ちょっと楽しそうだが、それはまた別の機会にでも。


さてさて、今週号の「ドラゴン桜」では、
東大生の頭の中、というか、思考方法みたいなものが紹介されている。
いわく、
「東大生は自分で考えるより、今あるものを探して利用する」
で、返す刀で、
「自分で考える、は、効率が悪く、実は何も考えていないと同じ」
という主張を繰り広げている。


まあ、この主張自体は、ちょっとな〜と思うところもある。
今あるものを探して利用する、という考えは、
みんながOKならそれでよし、右にならえ、だ、
という発想にすぐなってしまう気がするし。
ただ、今あるものを探すだけではなく、
それを自分なりに利用する、という主張が入っているので、
別に「考える」こと自体を否定しているわけではなさそうなので、
ある程度は同意なのである。


で、ERPは出来合いのもので、それを使いまわすことで、
情報システムも東大流にやっていきましょう、
みたいなプロパガンダにこれから突入なのである。
ただ、他の人が絶対苦労している部分を苦労しなければいけない
一からの作りこみを、どうしてわざわざやりたがるのか、
私にはどうしてもわからないのである。


いわゆる「フルアドオン」といわれる、
入力画面を全部作ってしまう導入プロジェクトは、
ERPのよさをつぶしている、という言い方をされる場合が多い。
ただ、使いまわし、という観点では、
誰もが苦労するデータベース設計を使いまわす、
という部分が残っているので、
それはかなりの手間削減になっているはずだ。
もちろん、R/3のデータベース設計が、
いいものかどうかは、かなり異論があるところだろうが・・・
ただ、関連するデータのロックによる整合性確保を
データベース設計の一部と考えれば、
その「手間の削減」も、かなりのものになる、
という話は、同意してもらえると思う。


ということで、締めはありきたりに、
苦労がいやなら、ERPにしときましょう、
という主張にしてしまうのであった。
うーん、ちょっといまいちな締めだな、こりゃ・・・