SOAが描く近未来 その5 自分の生きる道は?(1)

ふうむ・・・
この回は取り留めのない話になりそうな予感がビンビンである。
だってさあ、そんなのわかってたら苦労しないよお、という話である。
しかしまあ、一般サラリーマンと違い、会社が「次これやってね」と
言ってくれるわけではないので*1
考えないとおまんま食い上げの確率は、一般サラリーマンより高いわけである。
ということで、がんばって考えてみるわけである。


前提となる世界を定義してみる。*2
基本サービスとオプションサービスがWebの世界もしくは
社内システムとして存在し、プロセス制御でつながっている、
という状態の世界である。
その際のシステム構築の特徴は、2回目で考えた。

  1. 基本サービスを選択する。
  2. オプションサービスを選択する。
  3. それをつなげるプロセス制御の部分を作製する。

の、3ステップである。


ただし、上記のステップは、「システム構築」にフォーカスしたところだけであり、
いわゆるシステム企画の部分に対して説明していない。
ITCのガイドラインをちょっとアレンジして、拡張したステップを考えると
以下のようなステップになると考えられる。

  1. 企業戦略の立案
  2. 戦術計画の立案
  3. 戦術計画に基づく業務プロセスのモデリング
  4. モデリングに応じた、基本サービスの選択
  5. モデリングに応じた、オプションサービスの選択(必要に応じて製作)
  6. モデリングに応じた、プロセス制御の作製

以下、実際の運用のフェーズ、と、まあこんな感じだろうと思う。


さてさて。じゃあ自分の生きる道を探してみよう。
各フェーズで、顧客企業が必要とする「サービス」ってなんだろう、という観点である。

  • 企業戦略の立案

うーん、実感のわかないフェーズである。
ボストンコンサルティングだとか、マッキンゼーだとか、
「戦略コンサルタント」なる皆様の領分である。
まあ、この分野で生きていこうと思えば、それこそ「肩書き」で仕事を取ってくる、
ということをしないと難しいであろう。
自分のブランドをどう作るのか、真剣に考えなければなるまい。
まずは「中小企業診断士」だとか、そのへんの資格を取ったあと、
小さな店舗の「活性化」なんて実績を積んで、
それを本かなんかにして、自分の「定評」を作る、というステップであろうか。
「定評」を作るまでの初期投資が大変なところで、
そこが「参入障壁」になっているのだろう。
業界の知識が、必要とされる大きな部分である。

  • 戦術計画の立案

このフェーズも「戦略コンサルタント」なる皆様の領分ではあるが、
企業戦略の立案がいわば「なんでもあり」の世界から、
物事を絞り込んでいく作業であるのに対して、
ある程度絞込みがされた課題に対して、現状とのギャップを認識し、
理想的な姿にしていくステップを考えていく、という作業である。
このあたりになると、なんとなく「身近」な感じになっていく。
このフェーズなら、
「システムを使ったベストプラクティスの例を知っている専門家」
という立ち位置で入ることができるかもしれない。
「システム屋」としての最上流フェーズといったところだろうか。
業界の知識はもちろん必要だが、組織論など、企業活動に関する知識が必要とされるだろう。

実際のオペレーションフローに落としてくフェーズで、
ますます、システム屋の領分になっていく部分である。。
ここの段階では、エンドユーザがどんな仕事をしているのか、
という部分についての知識が必要である。


う〜む、この話、なかなか終わりそうにない。
次回に続くのである。

*1:「協力会社」の本質は構成員のスキルの切り売りであり、構成員側が自らのスキルアップを考えないと、その持っているスキルは陳腐化し、あっさり「スキルアンマッチ」でプライムベンダーからさよならされるわけである。まあ、その「潔さ」が私の感性にあっているので、今も協力会社で働いているのだが

*2:そもそもSOAの世界がやってきていないので、前提から置かなければいけないのがつらい。結論に至るまでに、「前提」の間違いと、「前提」から導き出される「結論」の間違い、二つの間違を起こす可能性があるのだから