たこふじ 第二章 フランチャイズへの道

ということで、たこふじシリーズを再開してしまうのである。
設定としては、好調に業績を伸ばしていったたこふじは、
フランチャイズ化をして、さらなる業績の拡張を狙うのである。


さて、フランチャイズ化するにあたって、考えなければならないことがある。
「本部」はなにをして、「フランチャイズ店」は何をするか、という考察である。
企業活動の棚卸を行い、そのうち、本部としてサービスする部分を切り出す。
切り出した部分を集中的に肩代わり(センター化)することによって、
全体としてのコストを最小とする。
その代価として、フランチャイジーから上納金、おっとちがった、
加盟料をせしめる、という仕掛けである。
この仕掛けは、グループ会社を経営する、という観点とも通じるところがある。
違うところは、加盟料なのか、株式の配当なのか、という違いだけである。


さて、では、たこふじにおける企業活動の棚卸をしてみよう。
今までのひとつの店でやっている企業活動を、バリューチェーンと補助機能という
立場から、整理してみることとする。


まずは、バリューチェーンの部分である。
一般的には、

  • 開発→設計→調達→生産→受注→出荷

の、一連の流れが、バリューチェーンということになっている。
上記は見込み生産におけるバリューチェーンで、
受注生産型の企業におけるバリューチェーンは、

  • 開発→設計→受注→調達→生産→出荷

という流れになる。
受注をうけてから設計するような、一品もの商売では、さらに違う形になるが、
基本的には、上記の流れだと考えておけばいい。


まず、開発、設計の部分であるが、たこふじにおいては、

  • 新メニューの企画

が、開発にあたり、

  • 新メニューのレシピ作り

が、設計という工程にあたる。
おいしい新製品を考えるのが開発で、それを効率的に作るやりかたを考えるのが、
設計という役割である。


調達は、まあ、その名の通りで、材料を買ってくるところである。
小麦粉、たこ、トッピングの材料、お持ち帰り用のたこ焼きに使う容器だとか、
ジュース用の紙コップなども、この調達の部分に含まれる。


生産の工程は、大まかに以下の工程であると考えられる。

  1. 生地の作成・・・粉をといてだしを入れて、あとは焼くだけ、という状態にする
  2. 材料の切断・・・たこだとかその他のトッピングを切る
  3. 焼く・・・生地とトッピングの材料をたこやき機で焼く
  4. 組み合わせる・・・たこ焼きを、ジュースやサイドメニューと一緒にトレイにのせる

最後の工程は、受注してからになるので、最終組立受注生産、ということになる。
受注・出荷のプロセスは、お客様からのオーダーと、それを出す、という行為で、
たこふじのプロセスの中では最も単純かつ誰にでもイメージのつきやすいプロセスである。


バリューチェーンのところだけで、だいぶ書いてしまったのと、
「はよメシ食べんかい!!」
と、よめさんが叫んでいるので、バリューチェーン外のサポート機能については、
明日以降に書くことにしよう。