商社についての考察 その3 出会い系とお見合いおばさん

忙しいやら久しぶりの一人暮らしに慣れないやらで、
体調をくずしてしまって、だいぶご無沙汰になってしまった。
今はまとまった文を書くのは、正直厳しい健康&お仕事状態なので、
ショートな文をこまめに書こう、
と、決意を新たにして再開なのである。


ということで、今回も商社のお話の続き。
まずは情報機能について、もう少し分類するところから
はじめてみようと思う。


情報機能は、要するに需要と供給のマッチングである。
で、世の中に目を向けてみると、
需要と供給のマッチングをメシの種にしている業種というのは、
商社でなくとも多い。
一例が、お見合いをはじめとする、男女の仲をとりもちますよ〜
系のお話である。


しかし、この男女の仲をとりもちますよ〜系にも、
いろいろなカテゴリがある。
その評価軸を、「期待するお付き合いの長さ」で定義すると、
一番長いところに力点を置いているのが、お見合いおばさんであり、
一番短いところにおいているのが、出会い系サイトである。
(一面的な決め付け表現。偏見さ、もちろん!!)


お見合いおばさんの流儀は、はじめに時間がかかっても、
お付き合いをはじめれば口はださず、
二人の気が合えば、二人は勝手にデートの約束をしていく。
条件面その他の細かい話は、ルールが最初にひかれれば、
基本的にそれはかわらない。
例えば、デート代を割り勘にするのか、男持ちにするのか、
などなどのルールである。
しかし、出会い系サイトは、まあ、一発勝負の面が大きいため、
最初にこのようなルールは、厳格に決める傾向にある。
まあ、はっきり言うと、ホテル代だとかお小遣いだとかを
きちっときめたあと事におよばないと、
下手すりゃ三面記事行きなのである。


商社の情報機能も、これに似た側面がある。
特殊な素材に関する需要と供給のマッチングをした場合などは、
需要側が、その素材を使うのを止めないかぎり、
お付き合いが続いていく。
勢い、お付き合いの間には、お見合いおばさんたる営業さんは、
あんまりしゃしゃり出ない。
受注は直接供給側がとって、アカウントだけ通してね、
だとか、受注担当者を専任でおいているから、
そっちに電話してね、という流れになる。


ところが、相場モノをはじめとする、
値段勝負のマッチングはこうはいかない。
ブローカー的な商売である。
この場合は、どこからどこに運ぶ金はどっちが負担して・・・
ということを、きめ細かく決めないと、後からトラブルの元になる。
トラブルにならないまでも、結局価格とスピード勝負だから、
条件はちゃんと決めておいて、見込みの輸送代なんてのを考慮しないと、
利益がでるのかどうかわからない。
そういう商売の要件になっていくのである。


ということで、今回はここまで。
システムの話まで行かなかったなあ・・・
それは次回ということで。