ちょっと遅れて郵政ネタ

前の日記で、郵政民営化がなんで悪いのかわからない、
ということを書いた。
正直、「郵便」に関して、郵便局が津々浦々まで必要である理由はよくわからない。
ユニバーサルサービスとしては、NTTが電話のユニバーサルサービス
きちんと提供してくれている。(当面は)
だから、郵便局が多少統廃合したところで、問題ないのでは、そう思うわけである。


ただ、今の某地方都市で暮らしてみて、初めて「困る」実例に出くわした。
年金の受け取りである。


年金の受け取りは、銀行もしくは郵便局。
ところが、僻地には銀行がなく、郵便局が最寄のところ、というところが少なくない。
すると、もし、僻地の郵便局がなくなると、年金を受け取るという月一回のイベントを、
遠くの銀行まですることになり、大変である。
なるほど、こいつは積極的に、郵政民営化を反対する理由になるかもしれない。
一瞬そう思ったわけである。


ただ・・・
なんというのか、これもそうなったらそうなったで、問題解決しそうな気がする。


要するに、決済手段が現金だから、「年金を受け取る」というイベントが発生するわけで、
近所で買い物するときに、クレジットカードなり、デビットカードなりが
使えればいいのではないだろうか・
そんな店はない、という話になるかもしれないが、仮に郵便局がなくなり、
年金の受け取りに支障がでた、という事態になれば、
消費者の利便性をあげ、サービスをアップするために、
クレジットカードを使えるようにしました、という店も増えるんじゃないかと思うのである。
今は、郵便局で手軽に現金を受け取れるから、そういうニーズがないわけで、
なくなったらなくなったで、代替手段はいくらでもあると思うのである。


つうことで、やっぱりなんで「民営化反対」なのかわからんのである。
民営化するメリット?
んなもん、わけのわからんシステム調達費用が税金から出なくなる、
この一点だけで十分じゃないの?
ということで、今度の選挙は、自民党に投票の予定である。


私も確かに、郵政の話より、年金だとか財政再建のほうをやってほしいとは思う。
ただ、どう考えたって、年金や財政再建のほうが、「反対勢力」ってのは多いわけである。
無理やりであっても、郵政もできない政治家に、年金や財政再建を本当にやれるなんて思えない。
じゃあ、小泉ドンキホーテのほかに、無理やりでも独善でもやってやれ!!というヤツがいるのかい?
まあ、ヒトラーを支持したドイツ国民と同じ感情だとは思うのだが、
やっぱりもう暫く見てみたいなあ、と思うのである。