たこふじ第二章 設備部門のお話 その2

前回に引き続き、設備部門のお話である。
工場立ち上げなどに伴う、企画・工事の進捗管理/予算実績対比
機械の動作確認などの業務についてが、前回のお話であった。


さて、工事が完了すれば、設備部門の仕事は終わり、
かというと、決してそうではない。
システム部門よろしく、作った設備を運用していく必要がある。
調子よく動いてくれいているうちはいいが、
トラブルが発生すれば駆けつけて、
修理の必要があるか、その修理は外部の業者に頼む必要があるか、
という判断を、緊急度にあわせて判断するわけである。


その判断をするためには、緊急度ともう一つ、
修理をしようとしている設備の「状態」を
知ることが必要である。
修理してみたら動かず、その理由が、
以前の修理でとりつけておいた部品だった、
などという話がないよう、修理の履歴を保持し、
各設備にどのような部品が使われているか、
という台帳を保持する必要がある。
また、各部品には、当然耐用年数があるわけで、
耐用年数が切れそうになっている部品は、
予算を組んで取り替えるという業務も必要である。
これらが、「平時」の設備部門のお仕事である。


上記の役割は、主に工場においての役割であったが、
今回のたこふじでは、店内内装・設備に関しても、
設備部門の役割としているので、
店舗の新規オープンもしくは改装時のいす、調理器具等の
調達および管理も仕事となる。


さて、このような業務のためにあるのが、
「プラントメンテナンスモジュール」である。
設備の場所、その構成部品、修理履歴などの台帳機能、
耐用年数をにらんだ、当年度取り替える必要のある備品のリストアップ、
メンテナンス指図の発行、などなどが、その機能になる。


案外設備部門、忙しい部門である。
使うシステムも、発注、会計、プラントメンテナンスと幅広い。
しかも、現実のユーザの皆様は、頑固一徹技術屋系の皆様が多い。
なかなかシステム導入するには、気合の必要な部門である。