なぜか響く言葉
別に感動屋ではないと思うのだが、
なんだか突き刺されたように感じる言葉が、
世の中には時々ある。
最初に明確にその類の言葉に出会ったのは、
映画「ニューシネマパラダイス」の中にあった
「トト、お前はここに居てはいけない」
だった。
当時大学生だった私は、この言葉に衝撃をうけた。
ちょうど、大学卒業後の進路をどうしようか悩んでいる・・・
いや、正確には、考えなければならいが、
意図的に考えないようにしていた時期だった。
そこを突き刺されたように感じたものだった。
目をそらしている現実、しかも自分自身でしか解決できない問題、
そこをついてくる「言葉」は、
いつもよりも、ほかの言葉よりも、強く印象づけられるものらしい。
今回、また、この本の中の言葉に突き刺された。
- 作者: ハロルド・ジェニーン
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2004/05/15
- メディア: 単行本
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本の中の一節をそのまま使うと、著作権に抵触するのだろうか・・・
しかし、ぜひ、この言葉は紹介したい。
「なあに、だれだって初めは経験不足で、それからだんだん経験を積んでいくんだ」
そこで彼はいったん言葉を切り、じっと私の目を見て言った。
「ただ、十分な経験を積むまでに、たいてい年をとりすぎてしまうものさ」
最近無為に時間を過ごしている。
そのことに自分で少しあせりながら、目の前の現実は、
まったく困ったことがない、という状態。
まあ、それでいいか、と、思い始めていたところに、これである。
やっぱり本は読まなければならないようだ。